薬剤師のための論文の読み方を学ぶ会「サイケケル6」および「第二回薬剤師のための基礎統計講座」活動報告

平成29年4月23日(日)10:00〜13:30
場所:レンタルスペースホーリィ浦和

 

 

 「第二回薬剤師のための基礎統計講座」講師は埼玉県薬剤師会青年の井上重之先生です。今回はまず母集団と標本についてわかりやすく説明していただきました。
分散とは数値データのばらつきを表すための指標です。値が大きいほど平均から離れていることになります。
標準偏差はデータと単位をそろえることにより比較ができるようになります。標準誤差では母平均にどれだけ近い値を表す指標です。標準偏差と標準誤差は似ていますが異なる性質を表すものです。
また、トピックスとして偏差値についてお話がありました。数式で表しますと偏差値=50+10×(取った点数-平均点)/点数の標準偏差です。偏差値が70以上の人は上位2.5%に入っていることが分かります。具体的でとてもわかりやすい内容でした。
ありがとうございました。

 「サイカケル6」では、2016年にGUTに掲載されました
Vonopurazan,、a novel potassium-competitive acid blocker,as a component of first-line and second-line triple therapy for Helicobacter pilori eradication: a phase III ,randomized,double-blind study
の論文を取り上げました。

タケキャブによるピロリ菌除菌の第Ⅲ相試験のデータです。
まずPPIの薬効のメカニズムを有機化学の視点からわかりやすく説明していただきました。PPIとボノプラザンは分子構造からみて違うお薬ということを改めて理解しました。
論文を読み始めるとボノプラザン使用による効果はとてもよく有意差を持って除菌率を改善しました。2次除菌では98%の効果でした。また、サブ解析では年齢やMICやCYP2C19により効果に違いがあることがわかりました。
一般的にピロリ菌除菌率が近年下がってきている理由の一つは耐性菌が増えてきたためと考えられています。
最後に論文を読み終えて、ボノプラザンに変えてピロリ菌の除菌率は改善したが理由が良くわからないという意見がありました。ピロリ菌の生態も完全には解明されていません。耐性菌が出てきている事はわかっている。他にも胃酸分泌能の違いも関係しているのかもなど幅広い意見が出されました。皆さんも一緒に参加して知識を深めませんか。

青年部会員 友成 康二(ふれあい薬局)

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